Asteroidal occultation by (98943)2001 CC21


【注目】2023.03.09 21h47m JST 恒星 :UCAC4 756-031031-1 11.4等 (=TYC 4064-01081-1) 赤経 04h 07m 53.089s 赤緯 +61°09' 37.58"(J2000) きりん座 小惑星:(98943)2001 CC21 17.4等 直径 600m 減光 :約 6.0等 継続時間 最長 0.15秒 掩蔽帯:中国,近畿南部 備考 :はやぶさ2拡張ミッション対象天体。小型。 JPL-Horizons & Gaia EDR3 による改良予報 掩蔽帯経路図 等 (予報更新: 2023/3/7) 掩蔽帯マップ/国土地理院 (予報更新: 2023/3/7) 赤線:予報中心線青線:予報南北限界線緑線:予報誤差(1σ) 予報の誤差は大きく見積もられています。 恒星食帯はわずか幅600m と狭く、誤差(1σ)は+/-6.5kmほどと難しい観測です。2σの範囲内に、多数の観測者を必要としています。 Path coordinates, 予報エレメント(for OCCULT4) 掩蔽帯マップ/結果(掲載: 2023.3.13) 観測方法, 小惑星による掩蔽観測の観測機材と方法(by 山村秀人氏)(更新 2023/1/21) この観測では、30ミリ秒(0.03sec) よりも速いシャッタースピードとフレームレートが必要です。 予報中心時刻に対して、+/-15秒(計30秒)以上の録画が必要です。 LEDの秒信号点滅を記録する場合は、さらにこの前後にそれぞれ30秒以上録画して下さい。 ○各地の予報中心時刻(最接近時刻) 松江 21h47m49s +/-2s 新見 21h47m40s +/-2s 瀬戸内 21h47m29s +/-2s 南淡路 21h47m17s +/-2s 御坊 21h47m09s +/-2s 串本 21h46m58s +/-2s (日本時間)
この観測の重要性について JAXAによる小惑星探査 "はやぶさ2" の拡張ミッション対象天体です。 JAXAでは、この現象の観測を推進しています。 JAXA はやぶさ2プロジェクト この小惑星による恒星食を観測することによって、小惑星の軌道改良と小惑星の大きさ・形状の取得を目的としています。
2023年1〜3月に日本付近起こる (98943)2001 CC21 による恒星食(好条件のもの) この期間には好条件の恒星食が続けて起こり、観測の重要なチャンスです。4月以降には条件の良いものは見当たりません。 2023年2月 6日19h43mJST HIP 41805 (mag 7.7)食 最大継続時間 0.11sec 2023年2月 8日26h46mJST TYC 3799-00311-1 (mag 9.3)食 最大継続時間 0.11sec 2023年3月 5日21h46mJST TYC 4082-00763-1 (mag10.1)食 最大継続時間 0.15sec 2023年3月 9日21h47mJST UCAC4 4064-01081-1 (mag11.4)食 最大継続時間 0.15sec 2023年3月26日20h45mJST HIP 10366 (mag5.1)食 最大継続時間 0.15sec (日時は日本時間)
Star :UCAC4 756-031031-1 (mag11.4) Asteroid : (98943)2001 CC21 (mag17.4) 広域星図 The SKY 6 により作成 視野2度平方 The SKY 6 により作成 視野30分平方 The SKY 6 により作成

観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、
JAXA 2001CC21チーム 早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、JAXA はやぶさ2 ミッション 他、広く公開され星食の研究に役立てられます。
早水勉への報告先

必要なデータは、以下です
[(98943)2001 CC21 観測のための特記事項]は、はやぶさ2チーム参加者のための特記事項です。

1.観測者氏名および氏名のローマ字表記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
    [経緯度は、0.1"の桁まで必要。標高は、国土地理院の地図から取得して下さい。標高は1mの単位まで必要です。GPSの標高は精度が不足しているため。]
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか? 減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
  [フレームの時間分解能][GPSによる絶対時刻が得られない場合は時刻の精度]を付記して下さい。
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。
観測はビデオによる観測をお願いいたします。減光は最長でも0.1秒しか見込まれていません。従ってこの観測のためには、 惑星撮像用の高感度CMOSモジュールを用いた動画で、30ミリ秒よりも早いシャッタースピードが必要です。 動画は観測後の解析のためにAVI形式で保存することが推奨されます。
時刻保時のためには、極力、GPS時計、短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。 固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅れがありえますので、 前述の時報が得られない場合に使用してください。
撮影したビデオは、確認するためにご提供をお願いすることがあります。


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