Asteroidal occultation by (3200)Phaethon


【注目】2022.10.21 23h32m JST 恒星 :TYC 2844-0735-1 10.8等 (=UCAC4 675-013356) 赤経 02h 32m 08.786s 赤緯 +44°56' 40.06"(J2000) アンドロメダ座(ペルセウス座との境界に近い) 小惑星:(3200)Phaethon 17.4等 直径 5〜6km 減光 :約 6.7等 継続時間 最長 0.22秒 掩蔽帯:北海道 備考 :ふたご座流星群の母天体。小型。 JPL-Horizons & Gaia EDR3 による改良予報 掩蔽帯経路図 等 掩蔽帯のグーグルマップ/観測実績 中央のラインから、予報中心線(赤),掩蔽帯北限と南限(紺色),予報誤差3σ(緑),配置のための1kmマージン(橙) 印刷用観測情報PDF(右クリックしてダウンロード)
この観測の重要性について JAXA・千葉工業大学が計画を進めている小惑星探査ミッションDESTINY+の対象天体です。 DESTINY+サイエンスチームは、この現象の観測を推進しています。 JAXA DESTINY+ミッションの概要 千葉工業大学 深宇宙探査技術実証機DESTINY+ この小惑星はふたご座流星群の母天体として知られています。2021年10月4日の恒星食において、きわめて正確な断面が 得られました。DESTINY+サイエンスチームは、今後の観測で軌道の変化の確認と、異なる断面の取得を目的としています。
Star :TYC 2844-0735-1(=UCAC4 675-013356) (mag10.8) Asteroid : (3200)Phaethon (mag17.4) 広域星図 The SKY 6 により作成 視野2度平方 The SKY 6 により作成 視野30分平方 The SKY 6 により作成 視野40分平方 Digitized Sky Surveyより取得(ステラナビゲータ11利用)

小惑星(3200)Phaethon の3D形状モデル
Sean Marshall (Arecibo Observatory and University of Central Florida)氏による(3200)Phaethon の3D形状モデル。 小惑星の自転と地球との位置関係の違いにより、観測される断面は異なります。 2021年10月4日の恒星食(10月3日UT)で観測された断面と、2022年10月23日の 恒星食時の推定断面です。今回の現象は、10月3日UTと小惑星の経度の位相(longitude)が約73°異なっており、3D形状モデルを改良する絶好のチャンスとなります。

2021年10月3日 17h03mUT2022年10月21日 14h32mUT
位相(long 94.6°. Lat 21.8°)位相(long 167.2°. Lat 14.3°)


観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、
DESTINY+ サイエンスチームまたは、早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、JAXA DESTINY+ ミッション 他、広く公開され星食の研究に役立てられます。
早水勉への報告先

必要なデータは、以下です
[(3200)Phaeshon観測のための特記事項]は、DESTINY+ サイエンスチーム参加者のための特記事項です。

1.観測者氏名および氏名のローマ字表記   [布陣計画のライン番号も付記下さい]
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
    [経緯度は、0.1"の桁まで必要。標高は、国土地理院の地図から取得して下さい。標高は1mの単位まで必要です。GPSの標高は精度が不足しているため。]
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか? 減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
  [フレームの時間分解能][GPSによる絶対時刻が得られない場合は時刻の精度]を付記して下さい。
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非 ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保時のためには、極力、GPS時計、 短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。