Occultation by Pluto on June 22, Prediction


【注目】 冥王星による恒星食2022.06.22 24h46m JST 恒星 :NOMAD1 673-1072527 16.67等 赤経 20h 00m 45.507s 赤緯 -22°40' 11.22"(J2000) やぎ座との境界に近いいて座 天体:Pluto /冥王星 14.3等 直径 2376km(大気を含む推定直径 2800km) 減光 :約 0.1等 継続時間 最長 115秒 掩蔽帯:日本全国。日本付近は冥王星の大気のみの掩蔽可能性あり。 備考 :大気を持ち、大気構造の経年変化が観測されている PSI/MITによる予報 掩蔽帯経路図,詳細データ, 観測方法 等 P20220622_observing_notes.PDF PSI(惑星科学研究所/ Planetary Science Institute) MIT(マサチューセッツ工科大学/ Massachusetts Institute of Technology)
この観測の目的 PSI/MITによるこの現象の観測目的とするところは、主に以下の4つです。 (i) 現在の冥王星大気半径の調査 (ii) 冥王星の大気の光度曲線の特徴の調査 (iii) 将来に起こる冥王星による掩蔽のために恒星と冥王星の位置の調査 (iv) 未知の衛星の検出 ■ 観測の方法について 観測の方法は、予測される時間(日本付近は24時45〜46分JST)を中心に現象前後の各20分、合計40分程度の動画撮影を行うものです。 食の継続時間は最長2分ほどと予測されますが、中心時刻は数分の誤差が有り得ます。 望遠鏡の口径にもよりますが、これをできれば1〜2秒のフレームレートで行います。 露出時間が読み出し時間より短くならないようにしてください。 小口径では、SN(信号に対するノイズ)を確保するようにシャッタースピードを選定してください。 SNを最大にするために、フィルターは必要ありません。 撮影のフォーマットは、8bit AVI ではなく、16bit FITS (bitが不足する場合はできるだけ高分解bit)が推奨されます。 フラットフレームとダークフレームを取得してください。 時刻の精度は、0.1秒より良い精度が望ましく、GPSによる保時が推奨されます。
観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、早水勉までご報告をお願いいたします。
動画のご提供方法は、メールにて直接ご連絡いたします。その後、アップロードサイトをこちらから連絡いたします。
撮影されました動画は、PSI/MIT に提供され冥王星の研究に役立てられます。
早水勉への報告先

動画データに付属する必要なデータは、以下です
1.観測者氏名および氏名のローマ字表記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
    [経緯度は、0.1"の桁まで必要。標高は、
国土地理院の地図から取得して下さい。標高は1mの単位まで必要です。GPSの標高は精度が不足しているため。]
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか? 減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。時刻保時のためには、極力、GPS時計、短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。